げーむろぐ

クリアしたゲームの備忘録。RPG/アクション/ADV/ノベルがほとんど。

聖剣伝説3 ToM レビュー

聖剣伝説3 TRIALS of MANAをクリア。
PS4のリンクが良い感じになったから埋め込んだけどやったのはSwitch版。

 

www.playstation.com


SFCソフト聖剣伝説3のリメイク作品。
幼少期に何度もプレイした作品で、
これの移植がSwitch買う決め手になったくらいなので買わない理由がない。
イースⅧが終わらなくてちょっと出遅れましたがそれはそれ…
体験版の範囲ではこのゲームの良さがあんまり伝わってない気がするので、
体験版(とPVとか)で微妙やな…と思ってる聖剣3好きは買って損はないと思います。

 

 

総評

総合評価はA+にしたいけどA。悪い点が大分足引っ張った。

基本的には、オリジナルへのリスペクトを随所に感じつつキャラクターの
魅力を掘り下げてアクション性をかなり充実させている良作だと思います。
目的地の提示とかオートセーブとか、近年の作品ならではの介護機能もちゃんと搭載。
終盤になるに連れてやりたい放題やってバランスも何もなくなりますが、
キャラクターの性能を色々カスタマイズできる作品は大体そうなので仕方ない。

不満点はまぁ細かい部分では色々とありますが、
マナの剣を抜くイベントが最大の改悪点で、
それ以外に大きいのは味方AIの残念さくらいですかね。

プレイ時間はラスボス撃破で20時間ちょっと、
裏ボス+ブラックラビ撃破で25時間ほど。
クリア後以外は追加イベント等はないのでボリュームは据え置き。


良かった点

改善点

元々がARPGなのに半分以上コマンド制をやっているような感覚で、
キャラクターやゲーム全体の難易度のバランスが非常に悪いものの
グラフィックとキャラクターが強くてなんか良いゲームっぽく見えてる、
という感じだったので、長所を伸ばしつつ短所を8割くらい克服した形です。
(グラフィック競争でやたらめったら魔法とか奥義の演出が長くてテンポが悪いのは
SFC後期~PS辺りのRPGではよくあることなんで、本作に限った話ではないですが)

 

再現度

ダンジョン構造のマップ自体は大きく変わっているものの、
元々あった仕掛は残して、特に特徴ない所は相応しい仕掛を追加してくれていて、
大体中間地点とボス前に金女神像を配置してくれていて非常に良い感じ。
特にワンダーの樹海は、横スクロールっぽい画面をちゃんと再現してくれていて感動。
ローラント城のBGM変わる場面は元の方が良かったかなとか言うのも一部ありますが。
後はワールドマップで月夜の森の上空通る時しっかり夜になるのとか
細かいところまで作られている。

戦闘面でも、紅蓮の魔導師のワープとかダンガードの位置変更とかを
今作での戦闘に合うように再現してくれていたり、
ジェノア、フィーグムンド、ランドアンバー辺りは
演出でしかなかった部分を戦闘に意味がある形にしてくれてたり作り込みが凄い。

科白は基本的にほとんどそのまんまで、補足が追加されてたり
誤字とか接続助詞の使い方直してるくらい。
デュランとかリースの母親の名前あったっけ?HoMからの逆輸入?

 

悪かった点

マナの剣を抜くイベント

今作で一番評価落としてる点がここですかね。
イベント自体がかなり短くなってしまっていてかなり拍子抜けする。
各所のマナストーンが力を貸してくれてるみたいなシーン好きだったんですが…
更にDelicate Affectionはこのイベントに合わせて溜めを長く作られているんですが、
サビまで流れずに終わる。マジ?
元々ストーリーが薄いのに、この重要イベントで手抜いちゃうのはイカンでしょ。

 

味方のAI

設定弄ればサポートはちゃんとしてくれるんですが、
どうも攻撃にあまり積極的になってくれないしヤリタカッタダケーしがち。
雑魚戦ではアーマー剥がすのに苦労するし、ボス戦も溜め解除のオブジェクトが
複数個所に散らばってる敵が強敵になる。
ザン・ビエとゼーブル・ファーに苦戦するのは大体これのせい。

 

イベントシーンのスキップ

結構長い科白をイベントシーンに突っ込まれるので飛ばしていると、
大事な演出まで一緒にカットされてしまうことが多い。
基本的に長い科白は5分の1も言い切る前に飛ばしてしまうので
もうちょっと科白をイベントシーンと切り分けて欲しかった。


どちらとも言えない点


BGM

基本的には生演奏豪華版なので良くなっているが、
一部印象が大分変ってしまっている曲はあり。

個人的な好みだとPowell、Faith Total Machine、Don't Hunt the Fairy辺りは
前の方がいいかな。逆にノリノリな曲はめちゃめちゃ良くなってる。
Swivel、Damn Damn Drum辺りはかなり好きになった。
Electric Talkはよく再現してくれたなという感じ。

 

演出

こちらも基本的には表現が豊かになってるので良くなってるんですが、
ペダンの宿屋とか、若干不気味な感じのあった部分がそうでもなくなっている。
光の古代遺跡…はそもそも仕掛が変わっているので何とも言えないか。
ミラージュパレスのパンドラの箱とかはどうなってるんだろう。
ドラゴンズホールでの、動く岩の上での全ドラゴン種との連戦は
手前での戦闘に変わってた。再現が難しかったのかな。

ボンボヤジとか奴隷商人とか、武器を構えないでもビビり様が凄くて若干違和感。