げーむろぐ

クリアしたゲームの備忘録。RPG/アクション/ADV/ノベルがほとんど。

「水平線まで何マイル?」での気付き

ちゃんとクリアしておらず酷評したいわけでもないんですが、
気付いたことで記事を書きたかったのでいつものレビューとは少し違う形にします。


ジャンルとしては普通のノベルゲーム。
「特に身を入れてこなかった部活が潰されそうになり、団結して困難な目標に立ち向かう」
といった風な王道ストーリーなんですが、全体的に盛り上がりに欠けるフラットな印象。
真剣さも困難さも足りないように感じるのは会長の存在が故に、
この人の立ち振る舞いをどう捉えるかでもこの作品の評価は変わりそうです。


ストレス感じながらやるほどではないですが段々と起動するのが億劫になってきたので、
湖景だけ攻略して思いやめてしまいました。
この記事書いてて会長はやっといた方が良かったのではと思いつつ
恐らく全員やった後に開放されるタイプな気が…



何が特徴かと言うと、自宅や休日の描写が一切ないこと。
これを省くことで確かに話が進むテンポ自体は良くなるものの、
キャラクターの理解はかなり難しくなるなと感じました。


設定や経歴がわからない

これに関しては、最後までサブキャラは必要最低限しか出てこないのと
青春モノとして割り切っているので意図的に省いてるのだとは思いますが。
例えば、一軒家/ワンルーム/寮のどれで暮らしているかで境遇が何となくわかるとか、
意識して避けている場所があれば過去に何かがあって伏線になってるんだろうなとか、
そういった描写が一切なく会話からも特に読み取れないです。
会話中でも、特に主人公に関しては宇宙科学部に所属してからの話しか出てこず
要領は良いがやらない、乗せられやすい、程度の性格が掴めるくらい。

プライベートな場面の描写がない

所謂学園モノでは放課後や休日にキャラクターの意外な一面を見せる等して
掘り下げるとか個別シナリオの手引きにすることが多いと思うんですが、
この作品はそれがほとんどなく学内/作業場所/合宿所のシーンばかりです。
開始直後とフライトシーンだけ別ですがほぼないようなもん。

なので、各キャラクターについては性格やスペックはわかりますが
趣味やセンスがわからずキャラ付けとしては弱いかな、という印象。
必然、特定のキャラにだけ関係するサブキャラを出すとかも難しくなり、
シリアスなシーンまで来て個別に入っていたのがようやくわかる感じで、
感覚としてはADVよりもSLGによく見られるパターンに近い。

まとめ

ダラダラやらずに短く綺麗にまとまってた方が良い、が信条だったんですが
多少の寄り道はないと淡泊になってしまうな、
と気付けたのでそういう意味ではやってよかったと思います。