3DS世界樹ファイナルセール中

3DSの世界樹作品がファイナルセール中なので紹介記事を書いてみます。
www.atlus.co.jp

文字通り最後のDL版のセールで、3DS/Wii Uのeショップ自体の終了は来年3月下旬ですが、
残高の追加が8/30までであり実質的にはそこで終了の様です。
すでにセール終了済みのタイトルもありますが、
世界樹シリーズは8/30までセール中なのでお見逃しなく。

＜追記＞
8/30を過ぎた後も、ニンテンドーアカウントと連携することで
別口から残高の追加は可能な様です。以下を参考に。
www.nintendo.co.jp

ナンバリング、リメイク、ダンジョンの順で、それぞれの中では発売順です。
結論から言うと、4＞新2＞その他の順でオススメなんですが、
Xだけ事情が異なり現物の中古も結構高いので持っていない方は買っておくのもアリです。

世界樹シリーズの概要

大きな特徴は以下の2つ。
・下画面に表示されるマップに自分で地図を描く
・プレイヤーのキャラは特定の設定を持たずクラス(職業)から選ぶ

アトラスファンと古代ファンを除いたこのシリーズ独自のファン層だと、
マッピングジャンキーかパーティーメンバーの絡みを想像して楽しむ方が多い気がします。

後はTRPG調のナレーションとか、キャラデザは可愛らしいのに展開は容赦ないところとか。
基本的にはランダムエンカですが強敵とはシンボルエンカするようになっていて、
ダンジョンのトラップやギミックと併せてシンボルを避けそこなったりで
コマンド式のRPGとしては全滅しやすい作りになっています。

世界樹の迷宮Ⅳ 伝承の巨神

オススメ度	★★★★★
初心者向け度	★★★★★
難易度	★★☆☆☆
ボリューム	★★☆☆☆

どれからやればいいか迷ったらド安定の選択肢です。
シリーズ中最もゲームバランスが良く、きっついエンカが少ないことと、
状態異常をトリガーとするクラスの存在から如何にパターンに嵌めるか、
の動きを自然に学べる様な作りになっています。

またストーリーの途中で新クラスが追加される際もただ追加されるのではなく、
ゲストキャラによる試用と経験値の振り直しが行えるので
とりあえず初期メンツで表ラスボスまではやるから実質の出番はクリア後から、
みたいな扱いにはなっておらず手厚いサポートがなされています。
(1と3の時は投げっ放しでした、一応3は周回前提の作りではありますが)

一方でサブクエストの大ボスは戦えるようになった時点では勝つのが非常に難しかったり、
クリア後の初見殺し要素が多かったり等のシリーズの特色も残っています。
フィールドの探索もあるせいかダンジョンのボリュームが物足りないのだけが難点。

世界樹の迷宮Ⅴ 長き神話の果て

オススメ度	★★☆☆☆
初心者向け度	★☆☆☆☆
難易度	★★★★☆
ボリューム	★★★☆☆

世界観的にもシステム的にもかなり異色な作品です。
3,4には存在したサブクラスがない上に扱いの難しいクラスが多いため、
編成に失敗すると他の要素でカバーが効かないことが多く終盤の戦闘が苦しくなります。

これ考えたやつあまりにも性格悪いだろみたいな敵がクリア前でも3層はそれなりに、
クリア後はうじゃうじゃ出てくるのでXの次くらいに最初にやるのはオススメしません。

システムは好きだけどちょっと違う感じのがやりたくなったらアリかも。
自分は長いこと待たされてこれか？とどうしても思ってしまったのと、
裏ダンジョンがえげつなさ過ぎて折れてしまい有料の経験値ブーストに
手を出してしまったくらいなのでナンバリング中の評価は2と同じくらい低いです。

でも後半通常戦闘の「戦場 明日を掴むは死闘の先」はかっこいいので聴いてください。

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世界樹の迷宮X

オススメ度	★★★★☆
初心者向け度	★☆☆☆☆
難易度	★★★☆☆
ボリューム	★★★★★

冒頭にも書いたとおり本作はパッケージ版の中古が全然値下がっていないので、
「とりあえず買っておく」選択肢を取るのもアリだと思います。
最初にやる作品としてはまったくオススメできませんが…

1～5の全部ではないですが各作品から最低1つ以上のクラスと、
新1のハイランダー、X初登場のヒーローとなっておりかなり編成の自由度が高いです。
出しにくそうなやつ以外は過去作のボスやダンジョンも
全部盛りする勢いなのでやたらとダンジョンが多く、
30時間程度で裏までクリアできていたのが本作は80時間くらいかかります。

(3のリメイクがまだなので本作でアレンジ曲が先行してしまったことを除けば)
お祭り作品としては良く出来ていますが本作の独自要素が薄い＋扱いが極端であり、
全体のボリュームは凄まじいもののクリア後にも期待すると拍子抜けするかも。
ラスダンに入った時の感動はシリーズやってると中々なので、
ナンバリングいくつかやってからやるのがやはりベターかと思います。

新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女

オススメ度	★★★☆☆
初心者向け度	★★☆☆☆
難易度	★★★★★
ボリューム	★★★☆☆

初代のリメイク作品なので本来ならこれを推したかったんですが…
オリジナルから味方側は調整されたのに敵側はあまり変わっていないことと、
ストーリーモードの主人公のクラス「ハイランダー」が味方の体力を削ったりして戦うという
非常に扱いにくい特性を持っており、最初に本作を選ぶには相応の覚悟が要ります。
(オリジナルはゲームバランスが崩壊していてボス戦は簡単過ぎた気もしますが)

またリメイクで追加されたダンジョンである「グラズヘイム」と付随するストーリーがあり、
話自体はオリジナルで語られない部分を補完する内容となっています。
それ自体はリメイクでよくあることではありますが、
こっちに登場するボスがあろうことか本編の連中より更に強いです。
ここのボスと戦う度に最高難易度でやるんじゃなかったと思いながらやってました。
3段階あるんですが、1番簡単な難易度だと普通にプレイできるレベルかもです。

新・世界樹の迷宮2 ファフニールの騎士

オススメ度	★★★★★
初心者向け度	★★★★☆
難易度	★★★★☆
ボリューム	★★★★☆

4とは違う方向性で完成度が高い一品です。
取っつきやすさ、遊びやすさではあちらに劣りますが、
フィールド・ボス戦共にギミックが豊富であることと、
2固有のシステム「フォース」*1を大胆に調整していて、
新1同様主人公がかなり特殊なクラス「ファフニール」でこいつも扱いにくいんですが、
フォースシステムをフル活用するクラスとなっているため慣れていくと
自然にシステムを使いこなせるようになっているのが大きな違いです。

追加ストーリーも新1とは異なり本編の補完ではなく、
関係ないストーリーを同時進行で進めていく様な形になっています。
2の本編は3層のアレを除きかなり薄味なので、むしろこっちが本編まである熱さ。

問題はこれをやった後オリジナルの2やると多分耐えられなくなるところ。
個人的には今更無印の1,2はやらなくていいと思っていますが…

世界樹と不思議のダンジョン

世界樹のキャラだけ使った不思議なダンジョンシリーズです。
これはむしろ世界樹は好きだけど不思議なダンジョンシリーズはやったことない人向けの
不思議なダンジョンシリーズ入門(逆も然り)なので評価が難しいです。

不思議なダンジョンシリーズ好きな人にはオススメと言いたいところなんですが、
色々と問題点の多い作品であるのでどちらかというと世界樹シリーズファンが
世界樹のBGM目当てでやってゲーム部分はおまけ、くらいの感覚です。

・パーティーを組んで戦う都合上、自キャラ以外はAI操作になるがあまりにもポンコツ
・DOE*2と砦の仕様がただ面倒なだけ
・迷宮の最深部にいるボス素材のドロップ集めが地獄
等々…

不思議なダンジョンシリーズはトルネコ2とチョコボ1しかやってないんですが、
これらより難易度は低いが非常にテンポが悪い、という印象です。

世界樹と不思議のダンジョン2

すみません、クリアまではやったはずなんですがまったく覚えてないです。
1の問題点が全然改善されてねーじゃん、となってやり込みには至らなかった気がします。

おわりに

下画面にマップを表示してそこに自分で地図を描く、という作品の性質上、最新機種への単純な移植が難しそうです。
この機会を逃すとやれる環境を作るのが難しくなると思いますので気になっている方は是非。

*1:FF7のリミットみたいなもの

*2:ナンバリングのFOEに該当する