げーむろぐ

クリアしたゲームの備忘録。RPG/アクション/ADV/ノベルがほとんど。

「風のクロノア1&2アンコール」-雰囲気重視の疑似3Dアクション

名前だけ知ってた作品のリマスターです。

encore-klonoa.bn-ent.net

純粋なアクションゲームでストーリーパートも非常に短いですが、
どちらかというとアクション性よりも雰囲気を気に入った方がハマれそうです。
1と2で結構違いますが、詳細は後述します。




概要

タイトル 風のクロノア1&2アンコール
開発 ナムコ(オリジナルの1,2)
ジャンル アクション
発売日 2022/07/07
(オリジナルの1 1997/12/11
(オリジナルの2) 2001/03/22
プレイ時間 約13時間
総評 B(1)、A(2)

1が4時間半、2が8時間半くらい。
1→2でボリュームよりも難易度の上昇が大きいです。

夢のかけらは1ステージもコンプできていませんが、
1の住人、2のドールは全回収して一応トロコンしています。
(バンカズで言うと音符は諦めてジグソーは全部集めた感じ)


勝手にソニックっぽいと思ってましたが、
スピード感はあまりなくクラッシュバンディクーに近いです。
2でクロノアの後ろからの視点の強制スクロールステージ等が
増えたあたりもかなり近いゲームになっている印象。


ゲームの雰囲気はかなりメルヘンチックで、
主人公であるクロノアをはじめ人でないキャラクターの方が多いです。
またボイスが架空の言語であることも合わさり、特に1は御伽噺の趣が強いです。



評価

1,2共に独自の世界観(雰囲気)とそれを引き立てるBGMが最大の特徴です。
のどかでありながらうら寂しい笛と弦楽器を中心としたケルト調の曲が多いです。


1の評価

1は正直様々な点で物足りない感じがかなり強く、
ストーリーもシンプルな勧善懲悪であまり見どころがありませんし、
かけら集め以外は難易度も低め、ステージ数も少ないと
ある種1&2だと2の前座としてあるので目立たないですが、
これをソフト1本買うと…とは思いました。
リマスターで簡単になっているのか、かけらコンプまでが前提なのか。


クラッシュ1はむしろ難しすぎて2以降はうまくバランス取った形だったので
真逆の変化をしているのは面白い対比です。


2の評価

2はボリュームこそそこまで変わらないものの、
単にクリアするだけでも多少難しくなっていて、
ドール*1の配置が結構いやらしいので
見た目以上に遊び応えがあります。


またストーリーも読み応えがあるというほどではないにせよ、
1ほど唐突な展開は少なくクロノアを除き敵も味方も当事者として
その世界の理の中で間違いを犯しつつ前に進んでいく、といった形になっています。
1とは逆に、「(ほぼ)全員悪いとも全員悪くないとも言える」お話で、
掻い摘んで言えばそれだけなんですがラスト付近の演出が素晴らしいです、後述。


追加された多彩な雑魚敵

1同様に雑魚敵を捕まえて放つ以外のことはできないんですが、
特徴的な特性を持つ敵の登場で謎解きに深みが増しています。
最も特徴的なのが他の敵にぶつけると自動で手元に戻ってくる敵で、
この「投げた一定時間後に自動で戻ってくる」のが非常にユニークな性質を持っていて
本来敵を捕まえた状態だと通れない通路を投げてから戻ってくるまでの時間に通る等、
結構頭を使わされる場面が多いです。


救済措置

ミスした時に、ミスする前はなかった1UPが出現することがあります。
これが単なるゲームオーバー抑止のための救済措置ではなく、
1~2ミスした時に出てきて、同じところで何度もミスしても以降は出てこない、
といった出方をするのは中々手が込んでいると感じました。


何も考えずにゴリ押しするのではなくて対応策を考えさせられるのと、
初見殺しに対するストレスの軽減になっています。


泪の海関連(ネタバレ注意)

2の良いところはここに詰まっているとも言えます。
それぞれ異なる感情を象徴とする国を回り鐘を鳴らすことが目的ですが、
最後の1つが存在しないとなって、結果的には海が干上がってその先に進むことになります。
ここのステージ名が、泪の海、泪の底、哀しみの国と、
「涙(=海)によって哀しみが抑え込まれていた」という演出になっていて、
海が引いた後の最初のステージが泪の底なんですがBGMが抜群に良いのも相まり
一気に引き込まれました。サブタイトルである「世界が望んだ忘れもの」もここに絡んできます。


かけら集め

「ボリューム不足とか言ってるならやれよ」と思われる気がするので一応補足で、
このゲームの性質上特定のポイントのかけらを取り逃すと、
前に戻れなくなったり、戻れても高所等に行く仕掛けが利用できなかったりします。
良くて前のチェックポイントから、取り逃しに気づけないとステージの最初からやり直しになります。


これまでの記事を読んでくださってる方がどれだけいるかわかりませんが、
私はこの「1か所のやり直しのために他全部をやり直す」作業が大嫌いなのでやりません。



おわりに

書きかけを1カ月以上放置していて、スクショを差し込みながら校正するつもりだったんですがやめました。
今の書き方だと時間かかる割には大した記事になっていないので、ちょっとまた試行錯誤します。

*1:各ステージ6個存在して、全部集めると隠しステージに挑める