存在自体は主題歌『eclipse』の影響で15年前くらいから知っていました。
同じ人が多そうと勝手に思っていて、今更ながら参考になればと。

少し前に書いた、『天使のいない12月』と同じ様な感じで、シーン目的でやるゲームとまでは言えないけど成人向けである意味があるゲームです。
これも今の感覚での話なので、当時としては使える部類だったのかもですが。とりあえずシナリオはそれなりにちゃんとしています。
概要
タイトル | 燐月‐リンゲツ‐ |
開発 | Selen |
ジャンル | ノベル |
発売日 | 2004/08/06 |
プレイ時間 | 約8時間半 |
総評 | B |
タイトルは公式サイトが見つからなかったのでFANZAのを。
ハーレムルートは読んでられずにほぼ飛ばしたので、全部読むと10時間ちょっとくらいか。
テーマ
タイトルを《臨月》とかけていることからわかるとおり、最初からヒロインを妊娠させることが目的であり、よくあるエピローグで子供ができていたパターンとは作りが異なる。
あらすじだけ見るとシーンを用意するためのご都合主義的な設定にも思えるが、単なる抜きゲーではない。
動物としての本能と人としての倫理観のバランスを描いた恋愛モノである。
各シナリオの感想
共通ルートで鮎美との関係を持つため、それ以外は二股をかける形で進行する。
(結衣子のみ、本家に呼び戻されるため関係は切れる)
残り2人は鮎美との絡みの部分はほとんど同じで進行するため、後に攻略する方はもう見たとなってしまうのが難。
設定(あらすじ)
主人公はとある一族の継承者で、とある別の一族の誰かと一定期間内に子供を授からないと一族全体に呪いが降りかかる、みたいな設定。
(これも多分正確ではなくて、尺の都合で主人公を急かすため)
ゲーム開始時点で既に結衣子*1とは関係を持っているが中々恵まれず、他の姉妹にも手を出していいと言われてウキウキで赴くが、結衣子の時と異なりそれを向こうは知らされていない*2、というところから始まる。
鮎美
メインヒロイン。ヤキモチ焼き。
一番真っ当に口説いていくが、途中からの不思議な現象は鮎美の性格からするとこんなにすんなりは受け入れない気がする。
共通部の半分以上をこのキャラクターに割いていることもあり、恋愛要素が最も強く、途中までは出来も良い。

美津菜
トラウマ持ちの不思議ちゃん。
Key系の最年少ではないけど年下のキャラくらいの立ち位置にいそうな。
変に泣きゲーと抜きゲーの要素を継ぎ接ぎしたような感じで微妙。
詩乃
極端なツンデレ、ヤンも入ってる感じ。
1回しただけでできたと思い込んでからの言動が怖い。
男のいいとこ見せる意味でくっつくまでの展開は良い、がその後が。
結衣子
人妻。
1人だけ事情が異なり、知り合った時点で主人公に宛がわれているし姉妹と同居していない。
元夫との関係や、主人公との間にも何ヵ月も進展がないことから子供に対する執着が他ヒロインとはリアリティが全然違う。
そういう意味では本作を象徴するキャラと言えるかもしれない。
通して良くまとまっていると思ったのはこのキャラだけ。
バッドエンド
子供を授かることはできるが、誰とも関係が継続しない形で終わる。
てっきり勘当されて終わりかと思っていたのでこの終わり方は感心した。
これも本作を恋愛モノであると印象付けられた要因の1つ。
ハーレムルート
これは完全に調教モノとかそっちに入っちゃってて、各シナリオ終えた人へのボーナス的な扱い。多分。
使える人はいいけど話読みたいだけの人はやらなくていいと思う。
おわりに
プレイする時間を確保したいので、今後はこのスタイル続けます。
面白かったのと期待していたものはできるだけちゃんとレビューする形に。