今回クリアしたのは黄昏のシンセミア。
いつぞやのみんなで決めるゲーム音楽ベスト100(1000)にランクインしていたので
少し興味を持って、夏の田舎＋伝奇ということで季節を合わせて夏にやるかーと
思っていたら終わったのが9月末でもう残暑やんという感じ。
(しかも諸々あって大分間が空いてしまった)
総評
総合評価はB。
シナリオの構成自体は良いが、設定そのものに色々と問題を孕んでいる。
民俗学的な話もちょいちょい出てくるのでその辺りも蘊蓄は結構面白い。
あんまり演出で押してくるゲームではないので、
印象に残るシーンは少ないかもしれない。
和風なBGMの出来が非常に良い。日常シーンのBGMだけならトップクラス。
夏の田舎の雰囲気を味わいたいならAIRよりこちらを推す。
一言で言うと色々と正反対にしたSNOW。
姉妹とか季節とか諸々逆で、禍の元が天罰か人災かも逆。
あっちは呪いを受け入れるが、こちらはちゃんと元を断つ。
キャラが合わなくてSNOWをやめた人にはお勧めかも。
感想
序盤～中盤の共通部分はBGMの良さと、不穏さを増していくテンポが絶妙。
個別シナリオは差が激しい。サブヒロインはこれ要る？という感じで、
倫理的(年齢とか血縁的に)に大丈夫かの問題があったりする。
後は翔子と銀子で似たような話を結構長くやるので
この辺まとめたりはできなかったんかなーとか。
素直に見れたのはいろはくらい。
…多分実妹を対象としてすんなり見れるかがこのゲームを楽しめる境目なのかと。
若干この辺を冷めた目線で見てしまっていたせいで、
ラストの展開で盛り上がり切れなくこの評価になっていると思う。
最終章の開始時点で諸々の種明かしがされるが、
下手に科学的な説明をしようとしたせいで
やたら複雑になってしまった上に結局説明しきれていない。
青い石、赤い石が何なのかはいいとして、遺伝関係がごちゃごちゃ。
何で巫女とその妹の遺伝子が実姉妹が分かれて持っているのかさっぱり…
サンシも結局どういう存在なのかよくわからない。
純粋な結晶体を使い魔のように使っている、みたいな認識でいいんだろうか。
ここら辺をちゃんと掘り下げればミステリーとして、
ホラー風味を押していけば怪奇譚としてもっと面白くなったかなあという感じです。
