秋に間に合わなかったけどやってました。
オススメされたり名作として挙げている人が多かったのと、
まぁまだ秋やろと思って順番早めて始めたらすっかり冬になっていました。
概要
タイトル | きっと、澄みわたる朝色よりも、 |
ブランド | propeller |
ジャンル | ノベル |
機種 | PC |
発売日 | 2009/07/24 |
傾向 | 学園、和風 |
プレイ時間 | 約18時間 |
総評 | B |
その他 | ノリがきつい |
伝奇譚と聞いて期待してたんですがその要素は薄めで、学園モノに転生要素が混ざった感じ。
転生元の柵に引き摺られる形で学園生活が脅かされて話が進んでいきます。
個別シナリオはなしで一本道。順番固定で蘭→ひよ→若と捉えることもできますが。
評価
総合評価
ノベルゲームとしてはかなり凝っている演出と、和風の背景(特に風景)とBGMは素晴らしいです。
シナリオは悪くはないくらいで引っかかるところが多く、
キャラクターとそのノリについていけなかったので個人的な評価は低めです。
演出面
進行度に応じてタイトル画面が変わる演出自体はよく見られますが、
タイトルそのものを変えて文章調のタイトルを繋げて文章にするパターンは初めて見ました。
(読点多くない?という突っ込みはあるものの)
また、時代的には現代ながらも山奥+古風な校舎が舞台であまり現代的な情緒がなく、
過去と結びついて進行していく上での雰囲気作りに一役買っています。
後は単純に紅葉が綺麗です。凄く。朝焼け夕焼けも。
シナリオ
概要で述べたように転生モノで、2周目から徐々に明らかになっていく過程が肝。
若が鬼女その人でないところと、またその別の視点からの激情が見所ではあるんですが、
ちょっと前にレイラインで同じトリックを見たばっかりだったのが…
何個か回想見た時点ですぐわかってしまったせいで、若干味気なく感じてるかもしれないです。
芸術家の狭き門とか言ってる割には身内固まりすぎでは、とか思ったりしてたのが
上手い具合に解消されたのは良かったんですが、
崇家と設定と笹丸の関係が上手く噛み合ってない感じで
その辺綺麗にハマったら良かったんではないかと思います。
学園モノ特有のノリ
00年代の学園モノは大体そういうところあるっちゃそうなんですが…
単純に主人公ヒロインがあまり好きでなく、親友師匠不在なのがまず1つ。
後はシリアスな回想来たかと思ったらギャグに流れるケースが結構あったり、
本当にシリアスな場面でもスラングやギャグ混じりであることが多いのが2つ。
無性に腹立つSDイラストが3つ。
そんなにエグい話ではないのに結構精神的に疲弊しました。
序盤乗り切れば…でやってても最後まで付きまとうのでこの辺きつかったら
無理して続けずに畳んでしまってもいいかもしれません。
キャラクター
四君子でプラスに振れてるのはひよくらいですかね。
主人公はちょっと設定盛り過ぎてるのでスッキリさせてほしい。
シナリオの項目で触れた様に、転生と過去の設定があまり噛み合っていないし、
330タイムも過去を知れば納得はするけどもうちょっと挟み方を考えて欲しい。
後はハゲ関連が不快なだけなのとか声があまり強い科白向きでないなとか。
春告と蘭は上記のノリがきついポイントがあるのと、
転生元の設定の意味があったのか最後までわからなかったので
こじつけというか盛り過ぎなのはこっちも同じ。
蘭の方は若からの呼ばれ方が伏線として機能しているが、
結局どんな人物だったのか何も情報ないまんまだし。
サブキャラ勢は人、半、鬼武の掘り下げ流石に足りな過ぎません?
人とかどうやって魅力を感じればいいかわからないレベル。
感想
またしても自分の直感が一番信用に足るという結果になってしまいましたが、
面白さ以外にも想像と違った部分が結構あったのと、
多分名作に入れてる人の多くは20前後くらいの時にやっていて
感性が結構違ってしまっているんだろうなという感じです。
しかし雰囲気は本当にいいのに、そこから学園モノのノリを繰り出されるのが惜しい。
考察?
入れ替えのギミックが納得というかよく理解できなかったです。
若のいる側はそもそも時間が止まっているから入れ替えたところで意味がない。
時間だけを入れ替えるとか、若のいる側が止まるとかするとそれもおかしい話になる。
そもそも2つ世界が存在するという見方が誤りで、止まっている方は
マスターというかバックアップの様な扱いになっているだけの話なのが
メビウスの輪に例えているからややこしい話になっているだけ?
おまけ
画像リプライバトル用のスクショは沢山撮れました。
春告あんななのにプレイヤーにグサグサ来る科白吐きまくるので中々きついけど
これも優しさなのかもしれない。