げーむろぐ

クリアしたゲームの備忘録。RPG/アクション/ADV/ノベルがほとんど。

真・恋姫†夢想-革命- 劉旗の大望 レビュー

真・恋姫†夢想-革命- 劉旗の大望をクリアしました。

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真恋姫夢想を各勢力毎に大幅リニューアルしたリメイクである革命シリーズが
魏、呉と続いて蜀がトリとなっています。
一応順番的にはどれからやってもいいことになっていますが、
呉→魏→蜀がオススメです。

 

総評

真の時は魏シナリオがぶっちぎりで良かったんですが、
革命でのパワーアップ具合が一番小さいのも魏なので平均化された感じです。
それでもなお、三国志演義のパロディという設定を最も上手く使って
シナリオを構成しているのは魏シナリオがトップであるのは揺るぎません。
が、しこりが残る終わり方でもあるので大団円である蜀シナリオを
その後にやるのが良いのかな、と感じます。

相変わらず文章と音楽の質は非常に良いです。
総合評価はA-。

リメイク前や他の革命シリーズとの比較を多目に書いていきます。
毎度のことながらネタバレ全開なので未クリアの方は閲覧注意です。


追加キャラクター

魏よりも更に多いです。
徐州勢(麋竺糜芳孫堅)、洛陽勢(霊帝献帝趙忠魯粛皇甫嵩)に加えて、
馬鉄、馬休、田豊が追加。
拠点フェイズの密度が凄いことになっており、
選択回数制限が撤廃されたのも相まってメインシナリオより
個別シナリオ読んでる時間の方が長いです。多過ぎるのでダレてきたら
お気に入りのキャラクター以外は飛ばしてしまっていいと思います。
戦闘面でも使用可能な武将がかなり増えていますが、こちらは後述します。

 

真で省かれたシナリオと演出の強化

呉の時と同じような感じで、全体的に良くなっています。
特に徐州脱出~益州進攻と赤壁~ラストまでが大幅にパワーアップしています。

 

徐州脱出~益州進攻

まず徐州脱出の方。見所は長坂の戦い。
張飛の独り舞台だったのが趙雲にも大きな役割が与えられています。
普段は飄々としているキャラで、戦闘時もある程度余裕を持って
強敵をいなしている場面が多いだけに、鬼気迫る様相で無双する場面は
非常に見応えがあります。…あり過ぎて張飛の影が薄くなっている感は否めませんが。

益州進攻の方では馬超がメイン。不器用な武人としての生き様を見せつけてくれます。
真の頃はこの辺がまったく描写されていないので、単純に涼州が魏軍に陥とされたから
劉備の下に身を寄せたような形になっていましたが、ここでワンクッション挟むことで
魅力のあるキャラクターに昇華されています。

この辺りを踏まえると五虎将の掘り下げが上手くできていると思います。

 

ラスト付近

真の頃は全軍が一堂に会して突然西から襲来してきた五胡を
一堂に会して撃退する形でしたが、今作は途中途中でも侵攻してきた
各方面からの異民族を各地方の出身者を中心とした複数の連合軍で
撃退する形となっています。

要するに、共通の敵を唐突に出現させたか作中で伏線を張っていたかの
違いだけではありますが、与える印象が大分変ってくるのでこれは成功だと思います。
異民族との合戦BGM「五胡の凶賊」を一旦消化しておくことで
ラストバトルでは専用BGMを使えるようになったのも演出としては大きいです。


戦闘

システム自体は変わらず、特殊な計略を持つキャラクターが多いため、
今までの槍/騎/弓で固めてバフ盛る形とは一風変わった戦法が強力。
劉備の劉旗の徳望と、呂布の天下無双が特にぶっ飛んでいて、
これらを支える再編成(士気1消費で手札入れ替え)が非常に便利。
他勢力と同様に、使える武将が限られる場面も勿論あるため
これ一辺倒でどうにかなるわけではありませんが、
フルパワーで戦える場合はまず負けません。

戦闘自体より前準備が好きな人にとっては今までより面白いんじゃないかなと思います。