本当は冬ゲーとして「天使のいない12月」をやりたかったんですが、
探しても売ってないのでPULLTOP15thから引っ張り出してきました。

始めたのが12/24なので丁度クリスマスだし、という感じだったんですが、
他のゲームに寄り道して1か月半近くやってました。
何が言いたいのかというと、あまりのめりこめない割にボリュームがあります。
ビジュアルノベルのテンプレート的なキャラクターがワイワイやってるところを
見たいのであればオススメできますが、そうでなければあまり、と言った感じです。
評価
正直ななみシナリオ以外はかなり微妙でした。
PULLTOPは快活な子(アホの子というか)が良いキャラしてますね。
元々サンタではないきららを除いて、他3人は「サンタを目指すきっかけ」と
「サンタになってから遭遇した大事故」に改めて立ち向かうことになる点は共通していて、
似たような境遇だったり直接のきっかけとなる人物と交流を深める中で、
トラウマを克服するヒントを受け取る、と言った形になっています。
きららだけは特殊で、一般の人々から見たサンタがどの様に思われているか、
人々の願いにルミナ*1がどの様に感応するか、が見所となり
サンタとしての訓練や仕事への言及は控えめ。
とこの様に話の作りとしてはそれぞれの目的に向かい邁進する途中で、
過去の出来事が原因でスランプや障害に遭遇→解決+成長してクリスマスの大仕事で〆、
と綺麗な形になっていて、きららの存在も良いアクセントになってはいるんですが…
シナリオ上の問題点
伏線の使い方、というよりシナリオの段階からの問題がまず1点。
続きが気になって仕方ないとあまりならない、まではまだいいんですが、
散々引っ張ってそれ?みたいなケースがいくつかありました。
硯の体質と、クレイジーズ*2絡みの辺りですかね。
逆にりりかの豹変は後からわかるもののちょっと唐突過ぎた感じはあります。
演出上の問題点
盛り上がる場面でもご都合主義的な展開が目立ったのが2点目。
ルミナの力が何なのかが謎に包まれている、というのを
そのまま土壇場での助っ人の様な使われ方をしているのが非常に気になりました。
これは主に硯のラストシーンとりりかのラスト1つ前のシーン。
多感なお年頃+精神に感応する謎のエネルギーの組み合わせで、
そういう現象が起こるのはありがちっちゃありがちですが、
もう少し理由付けがないとそもそもそこまでの脅威だったのか?みたいな印象に。
ななみシナリオ
これを最後に持って来ればもっと気持ちよく終われたかもしれません。
街の人の交流と訓練のバランスが良く、祖母・母との関係を上手く使って
引っかけてくるのも中々上手いですし、キャラクター性からなのか
本人以外の口からもちょこちょこ良い科白が出てきます。


最後の脅威も他と異なり災害の形は取っておらず、
プレゼントを配り切れない状況をどうするか、を
これまでの地道な努力と別の立場からのアシストで
解決したのは筋が通っていて見応えがありました。