げーむろぐ

クリアしたゲームの備忘録。RPG/アクション/ADV/ノベルがほとんど。

「モンスターハンターライズ」― より遊びやすくなったモンハン最新作

発売日に買う新作ゲームはかなり久しぶりな気がします。
シリーズ既プレイ者向けの記事になります。

www.capcom.co.jp

モンハン歴

難易度や快適さを評価する指標として、自分の経歴に少し触れておきます。
それなりにやり込んだのはP2G,P3,4だけで、4Gとワールドはラスボス倒すところまで。
Xに至っては村ボスまでしかやっていません。
4Gの極限状態があまりに酷かったのと、この辺りからやる相手が減ってきたのもあって、
とりあえずボス倒したら終わりみたいな感じになっていました。

概要

タイトル モンスターハンターライズ
開発元 CAPCOM
ジャンル アクション
機種 Nintendo Switch
発売日 2021/03/26
傾向 モンハン
プレイ時間 約95時間
総評 A-

プレイ時間はラスボス撃破時のセーブデータの時間。
駄弁ったりつけっぱなしにしてた時間がかなりある上、
寄り道しまくっているのでまったくあてにならないですが。
駆け上がれば30時間くらいで行けそう?

雰囲気

3rd(ユクモ)と似てますが、更にコテコテの和風です。
キャラクターや街の雰囲気自体は同じような感じですが、
演出やUI、ニンジャ要素等で受ける印象はかなり違います。

システム

やること自体はいつものモンハンと同じで、
「モンスターを狩猟→獲得した素材で武具作成→次のモンスターを狩猟」の繰り返し。
エリアごとに画面が切り替わらなくなったワールドのフィールドをベースに、
乗って移動できるオトモや、掴まって一気に移動できる翔虫が追加されています。

評価

総合評価

ワールドに続き、モンハンの不文律を打ち破って遊びやすさを突き詰めた作品。
オトモガルクと翔虫の登場により、移動時間が長い問題は劇的に改善されています。
また立体的なアクションや受け身が可能となり、戦闘のテンポが速くなっています。
その前提で調整がされているので、ターン制の戦闘が好きな人には不向きかもしれません。
またアクションが増えすぎてかなり操作が複雑になってしまっているのも気になります。


ボリュームに関しては散々言われている通りで、アプデ待ちを強いられている状態。
過去作のラスボスや古龍が一体も存在しないのは流石に物足りない。
ストーリーが完結していないので、まだクリア後扱いではないのだとは思いますが。
付随して装備や装飾品も少なく、スキルの自由度が低いためやれることが少ないです。
匠はともかく耳栓ですら護石がないと高レベルの発動が現実的でない様な状況。


と書いている途中で第一弾アプデが来ました。
やはり最初から入れといてくれと言った内容です。
古龍も雰囲気重視で敢えて出してないのかと思いきや、
ドス古龍をまとめて突っ込んできたので単純に間に合ってなかっただけですかね。
新たなヌシが増えましたが、原種にない素材は1つだけで専用の武具はない…

フィールド移動

移動速度の高速化と移動しながらのアイテム使用の両方が達成されました。
回復薬は勿論、ガルクに騎乗中は砥石も移動しながら使用できます。
ファストトラベル*1の利用や取っ掛かりがない崖も強引に登れるため、
移動時間が大幅に短縮され狩りに集中できるようになっています。


ただフィールド側も立体的に入り組んだ構造になっていて、
特に最後のフィールドである溶岩洞は地上か地下かがまずわからず、
わかってもどうやっていくのか四苦八苦することが多いです。
(ワールドの古代樹の森と比較すると全然大したことはないですが)

アクション面

アクション面では翔虫による三次元の戦い方が取り入れられた他、
入れ替え技の選択により一部の武器では既存の動きと大きく立ち回りが変わりました。
自分が使っている武器の中で最も変わったのは双剣で、
以前は片手剣と同じく上方向への攻撃はかなり苦手としていましたが
初撃の取っ掛かりさえあれば高所にある部位への攻撃はむしろ得意になっています。

また一方的に攻撃できるシーンが減って、相手も理不尽なコンボはあまりして来ず*2
明確な攻撃/回避の入れ替わりが少なく、よりテンポの良いアクションになっています。
乗りが操竜に置き換わり、モンスター同士を戦わせた場合は長いダウンを取れますが、
1体に対して操竜しても大したダメージが入らずダウンも短いのでメリットが薄い。
悪名高いリオレウスクシャルダオラも空中にいる時間が短くなり、
よりアグレッシブに攻撃してくるようになっています。

操作の複雑さ

溜めやガード、モードチェンジが全部R2ボタンに集約されているので
武器を変えた時に操作に慣れない問題自体は以前からありましたが、
今回はそれに加えて鉄蟲糸技のコマンドが異なり、
剣士とガンナーでまずZLとR押しながらがどちらなのか異なり、
更に武器毎にXとAで何が出るか、翔虫をいくつ消費するのか、
入れ替え技がどっちに対応しているかが違うのでかなりややこしい。

ゲームが違うと攻撃やジャンプのボタンの違いに慣れないことがあると思います。
本作では武器を変えるだけで同様に操作ミスが発生しやすい状況によくなります。

難易度

強化個体がほとんどおらず、裏ボスも不在の状態なので単純に比較はできませんが、
全体的に見るとやや簡単になっているかなという印象。
過去強かったモンスターは隙が多くなったり判定が正確になったりしていて、
あまり理不尽なことはして来ないようになっている一方、
そうでなかったモンスターは苛烈に攻めてきたりするようになって
モンスター間の強さのバランスは縮まっているように思えます。

その他気になる点

・ロビーの人数
エスト参加ではなく、ロビーに入れる人数自体が最大4人。
ワールドの時は、ロビー自体には16人は入れたのでそれを踏襲して欲しかった。
ハード的な制約があるのかもしれませんが、
5,6人でやる時にロビーの移動が面倒なので是非改善してもらいたいところ。


・ソロ用クエストの調整
所謂村クエの体力が異常に少ない。
集会所の方も人数により体力に調整が入っている様ですが、
集会所をソロでやるよりも明らかに村の方が弱い。
4人で集会所やるよりも村の方が早く終わる上、
今作は村だけで下位→上位の緊急クエストまで進められるので
下位の集会所やる必要なくない?となっています。
出遅れると最初キャリーされるだけの状態になりがちなゲームではあるので
改善したい意図は汲み取れますが、下位集会所の存在意義がなさ過ぎる。

*1:サブキャンプの開放が必要

*2:翔虫受け身前提の拘束コンボや、逆に受け身を狩る様な多段攻撃はある