げーむろぐ

クリアしたゲームの備忘録。RPG/アクション/ADV/ノベルがほとんど。

「ラジカル・ドリーマーズ -盗めない宝石-」― クロノクロスファンならアリ

サテラビューで配信されて以来一度も移植されず、
半ば伝説と化していたゲームが実に26年の時を経てプレイ可能となりました。
クロノクロスの設定を追いかけていく内に本作に辿り着き、
ハードが非常に特殊なためプレイできず移植を望む人も多かったと思います。

タイトル画面

私自身サテラビューの存在自体を本作で初めて知りました。
クロノクロスもリアルタイムではなく5年ほど遅れてプレイしていて
最初から諦めていたこともあり移植されると知った時は非常に驚きました。
最近のスクウェア・エニックスのリマスターブームに乗っかった形でしょうか。


クロノクロス自体は3年前にプレイし直したばかりだったので
リマスターやるならもうちょっと時間置くかなという感じでしたが、
本作を目当てで購入しました。

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「イースIX -Monstrum NOX-」― 雰囲気は重めだが異能を駆使した探索がとにかく楽しい

イースⅧが良作だったのでイースシリーズも一通りやってみようと思ったものの、
Ⅰ・Ⅱのシステムが古すぎてちょっと…となり序盤でやめてしまっていましたが、
ⅨはⅣ(セルセタ)、Ⅷとシステムがほぼ同じというのと、
ⅧとⅨ比較すると遊んでて面白いのはⅨ、という声が多かったのでやってみました。

タイトル画面

概ね下馬評通りで、探索面でのアクション性が強く宝箱の取り方を考えるだけでも
楽しい仕上がりになっていますが、雰囲気はⅧと大きく異なり閉塞感が強いため
過去作のどういうところが好きか、でお勧め度合いは変わってくると思います。

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「ドキドキ文芸部プラス!」― 怪作の皮をかぶった意欲作

最初は熱心に推してる人が言葉遊びが云々言っていたくらいでしたが、
じわじわタイトルを目にすることが増えてどうもホラー方面で強烈なゲームらしい、
というのとビジュアルノベルゲーマー向きということの様でやってみました。

ポップでキュートなタイトル画面

実際にプレイ前に聞いていた内容は一応全部当てはまるもので、
ネタバレを避けて勧めようとするとそういう言い方になるか、という感じです。
キワモノとしての面が際立ってしまっていますが、
TrueEndの後に表示されるメッセージからもわかる通り、
「ノベルゲームにおいてプレイヤーとゲームがどう関わり合うか」に
真摯に向き合った作品であると感じました。

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「ELDEN RING」― 色んな意味でじっくり作品を咀嚼する人向けのスルメゲー(多分)

ちょうどPS5入手できたしということでエルデンリングに手を出してみたんですが、
正直自分には合わなかった部分が多く書こうか迷いました。
デモンズソウル、ダークソウル1~3未プレイです。

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タイトル画面

せっかちな人とか積みゲーの合間にみたいな人にはあまり向いてません。
単に高難易度の死にゲーというだけであれば、
1つ前に紹介したCOGENとか同開発のSEKIROをお勧めします。

恐らくこのゲームの見どころは広大なフィールドを探索しながら
設定の理解を深めつつ取得したアイテムやスキルを試しつつ、
気がついたらレベルが上がっているという設計になっていると思うので
昨今の親切なRPGに慣れて目に入ったものだけ摘まんでいくと
話よくわからんし敵強すぎるな、となってしまう可能性が高いです。

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「COGEN: 大鳥こはくと刻の剣」― 即座にリトライできるがそれに見合う難易度を持つ死にゲー

店頭で見かけたキービジュアルに惹かれて衝動買い(予約)しました。
最近は古めの作品やシリーズ物、リメイク辺りを漁ってることが多いので、
この手のきっかけで手に取るのはかなり久しぶりな気がします。

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トレーダー秋葉原2号店にて

「刻を戻し」と言っているので謎解き重視のゲームなのかなと勝手に想像していましたが、
ゴリッゴリのアクションゲームで所謂死にゲーでした。
2Dアクションが得意or好きか、トライアンドエラーが苦にならない人には向いていますが、
そうでない人は一度検討してみた方が良いかもしれません。


cogen.city
あらすじと基本的なシステムは公式が簡潔で見やすいです。

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「しろくまベルスターズ」― 良くも悪くものほほんとしたサンタのお話

本当は冬ゲーとして「天使のいない12月」をやりたかったんですが、
探しても売ってないのでPULLTOP15thから引っ張り出してきました。

ロゴへのこだわりが感じられるタイトル画面

始めたのが12/24なので丁度クリスマスだし、という感じだったんですが、
他のゲームに寄り道して1か月半近くやってました。
何が言いたいのかというと、あまりのめりこめない割にボリュームがあります。

ビジュアルノベルのテンプレート的なキャラクターがワイワイやってるところを
見たいのであればオススメできますが、そうでなければあまり、と言った感じです。

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「うみねこのなく頃に」― 虚実入り混じる推理困難なADV

移植・リマスターの類は記事にしてなかったんですが、
初回プレイ時あまりに何もわかってなかったので書いてみます。


前作「ひぐらしのなく頃に」がホラー要素とキャラクター性で人気を博したのに対し、
こちらはミステリー然とした雰囲気で、実際にゲーム内のキャラクターが
劇中劇の内容について推理を行う内容となっています。


真正面からぶつかっても解ける内容にはなっておらず、
とりあえず先を読み進めて行ってEP3の魔法大戦で
匙を投げてしまったプレイヤーも多いのではないかと思いますが、
ここを耐えられるかが魔女(作者)側からの挑戦になっています。
まともに考えても辻褄が合う回答を出すことはほぼ不可能なので、
考えること自体が楽しいという人以外は深く考えずに進めてしまって
EP6から推理を始めるで良いと思います。


大事なことは、ゲーム盤の演出をそのまま受け取るのではなく
何を意味しているのかを考えることで、これが本作のテーマにもなっています。
また、ちょっとした表現の違いで保証されている内容が異なってくるので、
他のトリックと少し言い方が違うな、と思ったら注意してください。

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